メイドさん
賃金の値上げ法案があっても、まだまだ人件費は日本に比べるとかなり安いタイです。このことから外国人がメイドさんを雇うことは一般的に珍しいことではありません。彼女たちの仕事内容は、買い物に掃除洗濯、ベビーシッターと家事のほとんどをこなしてくれます。特にシラチャで一軒家や広い部屋を借りられた場合は、おおいに助けられることでしょう。ご多忙の単身者の方でも、洗濯やアイロンがけといったお世話をしてくれるので重宝されます。しかし、全くの他人で、しかもよほどタイ語が堪能でないかぎりは、意思の疎通も不確かなタイ人に鍵を預けるので、トラブルが起こることもあります。
では、どのようにすれば良いメイドさんを探すことができるでしょう。おすすめは、勤務先の前任者や同僚に紹介してもらったり、主婦の繋がりで評判の良いメイドさんがいれば掛け持ちで依頼するなどもよいでしょう。また、物件のレセプション付近には掲示板や、メイド仲介業者の情報がでていたりします。
給与に関してはおおむね以下のような料金体系が多いでしょう。
単身者 週3日 半日 掃除、洗濯、アイロン
約2,500~3,500バーツ
ご夫婦 週3日 半日 掃除、洗濯、アイロン 約3,000~4,000バーツ
ご夫婦 週6日 半日 掃除、洗濯、アイロン 約5,000~6,000バーツ
ご家族 週6日 半日 掃除、洗濯、アイロン 約6,000~7,000バーツ
ご家族 週6日 一日 掃除、洗濯、アイロン、料理の手伝い 約9,000~12,000バーツ
*こちらは目安の料金です。給与は年々上がる傾向にあります。
*日本語を話せる、また日本食を作ることが出来るメイドさんの場合、上記金額にそれらのスキル分の料金が加算されます。
*ちなみに賞与としてお正月前(年末)に給与の1ヶ月のボーナスを上げる方が多く、メイドさんたちからも喜ばれるので、気持よく働いてもらうことができるでしょう。
家事のスキルにおいて日本人の主婦は世界的にもナンバーワンとまでいわれます。日本で培った家事のやり方をメイドさんに教えることも大切ですが、ここはタイ、彼女たちの育った環境や文化背景を理解してあげることが、トラブルなくメイドさんを雇う上で非常に大切なことといえるでしょう。
あと、賃貸物件契約書に、「借主の雇用者が物件に対して何らかのダメージを与えた場合、借主がこれの責任を取る」の文言が必ず記されています。これはメイドさんのケースで考えると、例えばメイドさんがお部屋の掃除をしている際に鏡などの設備品を壊してしまったとします。するとその場合弁償代は、借主、つまりメイドさんの雇用者が負担しなくてはなりません。もちろん破損させた本人に責任を問い、請求することもできますが、彼女たちの生活水準と給料を考えるとなかなか難しく、仮に請求するにしてもよく話し合い、半額にするなど気遣ってあげることが善処といえるでしょう。
そして、最も気になるところではありますが、真面目なメイドさんが多い中、残念ながら窃盗などを犯す人も中にはいます。メイドさんと物件のセキュリティースタッフが共犯者であるケースもあるようです。このようなことから、日頃からメイドさんとのコミュニケーションを図って、良好な関係性をつくっていくことはとても大切なことです。